LYB豚(ルイビ豚)とは?
ルイビ豚は、味の良い豚の古代原種・中ヨークシャー(Y)、バークシャー(B)、大型のランドレース(L)の3原種を掛け合わせた、新たな銘柄豚です。
豚肉の特徴は遺伝によって決まる部分が非常に大きく、しっかりとした肉の味や脂の融点、繊維質の柔らかさといったルイビ豚の特徴も血統から受け継いだものです。
いち早くトレサビリティー(個体ごとの追跡調査)を確立し、お客様から評価の高い優良種を幾世代も育成を重ね、さらにその中から優秀な個体だけを選び、品種と系統と個体の選抜を繰り返して誕生しました。まさに半世紀もの育種の試行錯誤を繰り返した末に生み出された奇跡の銘柄豚です。
空気、水、気候、第一人者の獣医と
富士山麓の恵みが詰まった最高級の銘柄豚です。
LYB豚(ルイビ豚)の血統
Landrace 25% |
ランドレース 大型種で赤身が多い。 |
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Yorkshire 25% |
中ヨークシャー 中型種。日本では7頭まで減り、一時は絶滅寸前になった希少豚。 赤身の繊維のきめ細やかさ、脂身の融点の低さなど、旨みや食感に大変優れている。 |
Berkshire 50% |
バークシャー 中型種。純粋バークシャーのみ黒豚と表記できる。食感の良さと濃厚な旨みが特徴。 |
LYB豚(ルイビ豚)の特徴
日本で食される豚の約80%がLWDの三元豚です。
その三元豚の脂身の融点が約38度であるのに対し、LYB豚の脂身の融点が32.5度と低いのが大きな特徴です。
口の中に入った瞬間に、しっとりとした旨味と甘みが口の中でとろけます。
また、脂がしつこくなく軽いので、豚肉の脂身が苦手という方でも美味しく食べられるほどの違いがあります。
溶け出た脂がしみ込んだ野菜は旨みを増し、野菜嫌いなお子さんが箸を伸ばすほどになります。
赤身は繊維のきめが細かくやわらかく肉自体に甘みがあり、シンプルな料理でも調理をしてもお肉の旨みを堪能できます。
生産者
- 富士農場サービス
- 桑原 康 氏Yasushi Kuwahara
本物を極める唯一無二の豚の権威です。
全国の養豚業を営む豚舎の50%は、桑原氏の富士農場サービスからの種豚を活用しています。
養豚業界では誰もが知る孤高の桑原氏ですが、獣医としての種豚の管理・保存、新交配への挑戦を続ける一方で、自らも養豚業にも力を入れ始めました。
経済効率を追い求めると、どうしても効率の悪い原種はおざなりになりがちですが、桑原氏はそうはしませんでした。本当においしい豚肉を追及するのは、効率的な生産とはかけ離れたところにあるからです。 繁殖力が低い豚、発育が遅い豚、取れる肉が少ない豚、そういった効率的に難がある豚が敬遠されていた中、それらの原種を大事に育て、長い時間をかけ美味しい豚を生産するための交配を挑戦し続けました。
全ての豚の血統を管理し、選抜を繰り返し、実際に食し、本当の美味しさ、安全性を求めて拘りぬいた豚をようやく提供できる体制になったところです。
「本物の美味しさを味わってほしい」桑原氏の思いが詰まった豚をぜひとも皆様に。
桑原 康 氏 インタビュー
日本で飼育される豚の多くは、生産効率(早く育つ、大きく育つ、子だくさん)を高めるために品種改良された三元豚です。
餌や飼育環境で肉質は変わりますが、それ以上に品種が元々もつポテンシャルが違いを作ります。
私は、生産効率が悪くとも味や栄養価の高い品種改良を地道に続けてきました。
今まで主に地元で消費され、ほれ込んで一頭買いする飲食店にしか流通できなかったルイビ豚ですが、これからは皆様の食卓で楽しんでいただけるのが楽しみです。